去年のCEATEC会期中のことだった。パナソニックは初めてAVCHD(ソニーとパナソニックが開発)という新しいビデオ規格とビデオ用のSDHCカード(下の写真参照)を採用したコンパクトHDカメラの試作品を見せてくれた。
待つこと数ヶ月、パナソニックはついに初の本格的1080iのハンディタイプHDビデオカメラを世に出した。この類まれなビデオカメラについて書くというのは光栄なことだ。
すぐに本題に入ろう。私たちは<プロ>の立場にはいないが、それでもハイビジョンビデオカメラ分野の基本的な知識にもとづいて、実際に射撃のようなシチュエーションの中でテスト撮影を行った。今では私よりもよく知っているかもしれないね、大魔王はNihonCar.comという別のウェブサイトも主催していて、このSD1のテストは主にそのNihonCar.comのために行われたんだ。
Pansonic HDC-SD1
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手にしてみての印象
先に進む前に、SD1の技術面での一覧をごらんいただこう!
それでは、手にした時の印象に移ろう。非常にコンパクト(74x69x142ミリ)で重さが430gのSD1は持ち運びにも便利で、どこにでも(かばんやポケット)入れておける。私の場合はキャノン30Dを入れたかばんの前ポケットにこのSD1を入れておいた。それでも重たくもならず、邪魔にもならなかった。それで、いったん手にすると、このSD1は持っていることも忘れるほどで、容易に構え、すばやく撮影ができる。人間工学にもとづいたボディーは手によく馴染み、各種ボタンへのアクセスもスムーズだ。右の親指は何の支障もなく録画ボタンに届き、様々なメニューボタンもすぐ探し当てられる。各種メニューボタンについては言うまでもないことかもしれないが、基本的な使い方はすべて明確でわかりやすい。ZEBRAモードなどでは、効果的に使いこなすには少しビデオについての知識が要るだろう。
ビデオ撮影
このSD1はソニーのいくつかのカメラとは違ってビデオ記録画素数1,920x1080のハイビジョンカメラで、この価格帯の同レベルのカメラ同様に有効走査線1080本(インターレース/飛び越し走査)しかない。インターレースの優れている点は主に、滑らかな動画に仕上がるのに、それほど多くの走査線を必要としないこと(MBps)とCPUやディスク容量にもそう負担をかけないことだろう。反面、インターレースの不都合なところは時として被写体の周りにスジの入る<スクレーパー>が見られることだ。パソコンの画面では非常に不愉快な現象ではあるが、例えばテレビ画面ではそれほど気にならない。
はじめにも述べたが、このテスト撮影は特殊なコンディションでの、しばしば一台のカメラでは難しいような撮影だった:日照の乏しい状況下で動く(スピードを出して)物体の撮影だったのだ。私たちがカメラに必要としていたものは皆さんのとは確かに違うだろうから、このカメラを購入しようと思われる方は販売店にいろいろ聞いてみられることをお勧めする。私たちがしたのはカメラをテスト車のフロントガラスに固定して、前方の被写体に向かって走らせることだった。プロのドライバーにはアクセルをいっぱいに踏んでくれるようお願いした。カメラはこの厳しい衝撃と揺れを伴う状況でも問題なく全てのテストをビデオに収めていた(録画の途切れや空白もなく)が、それでも青みのかった描写になってしまった。これ以外のテスト(ビデオに撮ったものをご覧ください)は、秋葉原でのすばらしい晴天の日に行ったのだが、光度も最適でビデオの仕上がりはすばらしいものだった。
ところで、この色彩の問題(暖色の欠如)はどのカメラにも、そして特にコンパクトなカメラに特有のものだが、このSD1はそれでもハンディタイプのハイビジョンカメラとしては上出来だ。だが、光のわずかな変化にも敏感で、すばらしいビデオが撮れるかと思ったら(晴天時には)、日がかげるととたんに冴えないビデオになってしまうのだ。もし、室内やコンサート会場、あるいは光度を調節できない場でで撮影したいとお考えなら、このタイプのカメラはお勧めしない。
もうお分かりだともうが、ハイビジョンでビデオを撮るには撮影に理想的な状況とカメラをしっかり固定することが必要だ。このSD1を手にしっかりと収めていても、あなたのほうで動いてしまえばすぐにビデオは台無し、特にズームで撮っていたら最悪だ。もちろん、パナソニックは光学ブレ防止機能をつけているが、これとても急な動きには対応しきれないだろう。
AVCHD規格ファイルの取り扱い
いったんビデオを撮ってしまうと、次にはそれをDVDその他にコピーする方法がいくつかある。最も簡単なのはHDMI端子でつないで、メディアレコーダーに全部コピーすることだろう。撮ったビデオで<たのしみたい>なら、NLE(ノンリニア編集)タイプのモンタージュ用ソフトを使うといいんだが、そこで規格の問題にぶつかる恐れがある。現在市場にはAVCHDサポートの名にふさわしいソフトは出回っていない。そこでパナソニックがカメラに付属でつけているソフトを利用することになる。
もし、Edius Por 4 Broadcastをお使いなら、CanopusからAVCHDファイルをAVI RAMに変換するメディアコンバーターが出ているが、4GB以上のファイル容量を覚悟すること!さらに、それなりのパソコンで最低でもDual Core、RAMは2GB必要だ!
その他このSD1で考えられる問題はSDカードそのものにある。SDHC対応の再生装置を持っているか確認しないと、パソコンで読み取りできないと言うことになる。USBでつなげることもできるが、この場合パナソニックは何のフォローもしてくれないから、カメラを電気配線につないでやっとパソコンに接続。じょうだんじゃない、まるでパンパ草原の真っ只中で途方にくれるみたいじゃないか。
静止画モード
ここで急にやさしくなる...喜んでください、で、SD1の静止画モードは使わないでおいたほうがいいでしょう。その場合はデジタルカメラで...