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Sanyo HD1000:Xacti DMX-HD1000、本格派ハイビジョンデジタルビデオカメラの誕生

Posted on 2008-02-21 17:54:00  |  by: D.M  |  Reader Comments 0 Comments
Tags: SANYO, XACTI, SDHC, SD, H.264, CAMERA, VIDEO, HD1000

Product Name: Sanyo HD1000
Company: Sanyo

Xacti DMX-HD1000、本格派ハイビジョンデジタルビデオカメラの誕生

サンヨー デジタルムービーカメラXactiシリーズ『DMX-HD1000』。最大の特徴は、ハイビジョン撮影に対応する高性能レンズを搭載していることで、結果、カメラ自体若干「膨らんだ」印象を受ける。にもかかわらず、あくまでもコンパクトでかつ扱いやすい。それこそが、ザクティシリーズの人気の秘密なのだろう。



使いやすさ

重量、外寸ともに同シリーズの多機種に比べるとアップしているものの、依然コンパクトボディを維持している。しかもこのサイズアップ、ハンディキャップというよりは、かえって手にしっくりと馴染む一台となっていて、実に効果的に働きかけている。もちろん『CG65』のように気軽に上着のポケットに入れて出かける…というわけにはいかない。

動画撮影モード

『HD700』と比べると、比較対象にならないほど画質が向上している。パナソニックの『SD9』やビクター『HD6』クラスの画質を実現しているといえば、納得してもらえるだろうか。これまでよりも明るさの増したレンズを採用している(ワイドF 1.8から最大ズームF2.5まで!)ため、ノイズの少ないくっきりした画像を実現。個人的には1080iモードよりも720pモードでの撮影をお勧めしたい(実は、720p撮影に対応している機種を生産しているメーカーはまだまだ少ないのが現状なのだ)。その理由はいくつか挙げられるのだけれども、まず現時点のハイビジョン・ムービー技術では720pで充分対応できること。そして同じ記憶容量で比較した場合、1080iよりも長時間録画ができること。手持ちタイプのビデオカメラの宿命である手ぶれ等が目立ちにくいこと(720pでさえ、僅かなブレやピントのズレがばれてしまうというのに、1080iではなおさらのこと。あえて議論するまでもないだろう)。そして一番の理由は、なんといってもシステムそのものの構造の違いにある。“i”、「インターレース」(1回の画面表示が、奇数段目と偶数段目の2回の走査で構成され、動きの速い画像だと画面が櫛状になってしまう特性を持っている。従来のアナログテレビには充分対応するフォーマットであるものの、これからのテレビには不十分だろう。)ではなく “p ”つまり「プログレッシブスキャン」(1回の画面表示は1回の走査で行われる。)であるということだ。
周囲が薄暗い場合の撮影でさえも、画質へのインパクトは全く見られなかった。カメラの扱いに慣れさえすれば、プロあるいはセミ・プロ仕様の機材を使用した画像かと錯覚するような高画質ムービーを作成することができるはずだ。未来のスピルバーグを目指して、HD720p対応ムービーをwebサイトに投稿したいなんて人にはピッタリの宝物だろう(ましてやHD720pビデオに対応したサービスは増加の一方。Dailymotionなんてその代表的な例だ)。
さて『CG65』といえば、手ぶれ補正機能を作動させると視野角が食われてしまう、という欠点を持っていたが、『HD1000』では、その課題が克服されているうえにパフォーマンスもアップしている。ただ、広角レンズが搭載されていないのは残念。レンズの角度については『HD700』とまったく同様のスペックとなっているあたり、実際がっかりだった。とはいえ、別売りのワイドコンバージョンレンズ『VCP-L07WEX』が用意されているあたりは、プラスポイントだろう。
あくまでも個人的な見解だけれども、三脚でも使わない限り、手ブレの全くない状態での撮影は不可能なことを考えると、このタイプのハイビジョンビデオカメラには、広角レンズは必要不可欠ではないだろうか。
次にオートフォーカスに話を移そう。これは、正直いって期待外れ。僕の理想が高いのかどうか、その議論は置いておいて、今後の技術開発に期待したいところだ。
マイナスポイントとしてもう一点指摘したいのは、搭載されたQuicktimeでは1080i動画再生に対応していないところだ。このビデオフォーマット戦争、まったくバカバカしくってため息の連発。資料として受け取ったビデオをいざ利用しようってとき、このフォーマット違いのおかげでどれだけ苦労していることか…同じメーカーの異なる2機種間でも起こりうるからもうお手上げ状態としかいいようがない! いつの日か、これぞという絶対的なフォーマットが出現する日がやってくるのだろうか…やれやれ。

静止画撮影モード

意外や意外、静止画の画質に関しては『HD700』の方がワンランク上…なのである。う~ん…『HD1000』は記録画素数2288x1712あるいは、2496x1408なのに対して、『HD700』では3072x2304に対応している(400万画素センサーと710万画素の違いか)。とはいえ、『HD1000』の本質はビデオカメラである。今現在、高性能なデジカメ機能とビデオカメラ機能を両立しうるカメラは存在しない、という現実を忘れてはいけない。
プラスポイントとしては、動画撮影を続行しながら同時に静止画撮影が可能なところだ!

Plus:
優れている点

高性能レンズ
コンパクトかつ使いやすい
12Mbpsハイビジョンの高画質
720pおよび1080i撮影に対応している
web用ビデオ以外の用途に使えること

Minus:
残念な点

最大ズームにおいてレンズ内の手ぶれ補正機能の効果が不十分…いいかえればこのタイプのビデオカメラ…しかもハイビジョンで10倍ズームを搭載するなんてアイデア自体がかなり挑戦的
オートフォーカス、今後の課題だ
1080iのコーデックが扱いにくい

Conclusion:
結論

手持ちタイプとしては、本格派ハイビジョンビデオカメラと称されるのに相応しい一台だと断言できる。開放F1.8というレンズを搭載し、縦色収差やディストーションの極端に少ないクリアで、くっきりした画像を実現している。12MbpsのHD720pモードでの撮影画像も充分納得の画質なうえ、カメラマンの動きにもあまり左右されない。電子系統も実によく設計されていて、瞬時に起動するし、動画撮影と同時に静止画を撮影できる点も高く評価したい。残念な点といえばわずかに2点。最新のQuicktimeでは1080i再生に対応しておらず、必要なコーデックを得るためにはQuicktime 7.1.6バージョンをインストールする必要があること。そして不十分なオートフォーカス機能。時としてうまく作動せず、またその明確な理由も見当たらないことがある。(アーカイブ「720p」のファイル名『zoom720p』を参照してもらいたい。)わがままを言わせてもらうと、10倍ズームよりも広角レンズを基本搭載してもらいたかったところか。あとは静止画の画質を改善してもらえればいいことない。
『HD1000』を使ってみた印象をまとめると、ザクティシリーズのハイエンドモデルに相応しい高画質を実現、まだまだ改善すべき課題は残されているものの、「完璧」な一台への一歩を踏み出したことは間違いない。

以下、『HD1000』を使って撮影したテストビデオを掲載するので是非観てもらいたい。MP4では対応しきれないPCも多いことから、鑑賞しやすいように.wmvファイルに調整しなおしているのであしからず。
HD720pモードでのテストビデオ(.zipファイル、255MB)のダウンロードはこちらから
HD1080iモードでのテストビデオ(.zipファイル、220MB)のダウンロードはこちらから

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